JOURNAL
Traditional Japanese Braiding
七五三と紐
2017.11.08
11月に入り、晴れ着姿で神社にお参りする親子連れを見かけることも多くなりました。
今でこそ11月の行事として定着した七五三ですが、
元々は子供の成長を祝う 別々の儀式だったことをご存知でしょうか。
江戸時代に行われていた、
数え年で3歳が男女ともに生まれてから
剃り続けていた髪を伸ばしはじめる「髪置(かみおき)」
5歳は男の子が初めて袴をつける「袴着(はかまぎ)」
7歳は女の子がそれまで着ていたひも付きの着物に代わって、
本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解(おびとき)」
という三つの儀式をまとめておこなうようになったのが
七五三の由来だといわれています。
そのような背景から子供の成長と幸せを願い、
神様にお祈りと感謝をする行事として普及し、明治時代に現在の形になったと言われています。
ちなみに七五三の3歳だけが着る「被布」という
着物の上に羽織る衣裳がありますが、
その飾りにも組紐が使われています。
お子さんが今まで無事に成長したことへの感謝と将来を願う行事、
その中にも紐文化が息づいているのですね。